八甲田山のバックカントリーの魅力は、やはりパウダー（深雪）です。 自然の地形・雪質を縦横無尽に滑って楽しむ八甲田山のバックカントリーツアーでは、パウダーでの滑走性が高い浮遊感の得られる幅の広いファットスキーと呼ばれるスキーがおススメです。

フロントピースとリアピースが剛性の高いバーやプレートで連結されたもので、ツアー歩行時にはフロントピボットを支点にプレートが上がり歩行をサポートします。 滑走感覚・ブーツの保持力はアルペンビンディングに近く、ブーツの装着方式はアルペンビンディングと同じステップイン式が一般的です。

バックカントリースキーで登行の際に必要となるアイテムが「クライミングスキン」です。 「シール」とも呼ばれています。 表面に微細な毛があり、登行時の滑り止めの役目を果たします。

Beacon（ビーコン）は、雪崩の可能性のある雪山では必ず装備しなくてはならない装備です。
そんな雪山の”三種の神器”のひとつにも数えられています。ビーコンとは、『自分が雪崩に埋没してしまった場合に探してもらうため』また『埋没してしまった人を探すため』の装備です。特別な操作の必要はなく、電源を入れて持ち歩くだけですが、ツアー参加には必須となります。

プローブとは、ビーコンで雪崩に巻き込まれた埋没者のおよその位置を探し当てた後に、より正確に埋まっている場所を特定するために使う「探り棒」のことです。一般には40～50cm程度の長さの棒がワイヤー等で繋がっており、収納するときは折り畳まれています。使用時に展開して1本の長い棒にし、雪面に突き刺して使用します。

雪山用のスコップは、雪を掘りやすいようにブレードが剣先ではなく四角くなっています。雪崩に巻き込まれた埋没者を掘り起こして救出する際には欠かせない道具です。一般的には持ち運びやすいようにシャフト（柄）の長さを調節したり、ブレードから外してザックに収納したりザックの外部に取り付けたりできるようになっています。